ヒル 

チスイビル
これが体にくっついたら確かに気持ち悪い。

 

 みなさんはヒルが泳いでいるところをみたことがあるでしょうか。水底でじっとしているか、這っているところは見る機会もあるかと思いますが。
 私は以前、桶川耕地で見たことがあります。砂利道に浅い流れができており、その流れに流されないよう、上の写真のチスイビルが泳いでいたのです。この時に驚いたのが、ヒルの軽やかな身のこなしでした。ヘビのように身をくねらすといった動きではなく、ドジョウがひらひらと体をひるがえす、そういった敏捷な動きでした。水はそれなりの速さでさらさらと流れていたのですが、水中に浮いたチスイビルは、ずっと体をひるがえしながら、一ケ所に留まっていました。
 ヤマビルやこのチスイビルというのは、動物やヒトに食い付いて吸血するわけですが、昔から「あののろまな動きでよく動物の足に取り付けるなあ」と不思議に思っていました。実はこの「ヒルはのろま」というのが全くの勘違いだったわけですね。

 しかしヒルは人気ないですね〜。アリ、クモ、ガの幼虫、海の軟体動物など、気持ち悪がられるような生き物でも、ネットで探すと、個人の方が作った面白いホームページや、大学の研究者や博物館が作った詳しい図鑑サイトなどがだいたいあるものです。が、今回このページを書くために(チスイビルの名前を確認するために)検索しても、ヒル全般に関してのページは見つけられませんでした(ヤマビルに関するサイトは発見)。「チスイビル」で画像を検索しても、数点しか出てきません。クガビルとか、面白い生態の生き物だと思うのですが、どうしてでしょう。

 

   
 

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