三橋総合運動公園(鴨川第一調整池ウェットランド)


ビオトープの水鳥をのんびり眺める


 
平成になってからできた比較的新しい公園で、名前の通り体育館、テニスコート、室内プールなどの施設が充実しています。また子供用のアスレチックもあって、家族連れや少年野球チーム、中高生のグループなどに人気の公園です。
 新大宮バイパスと鴨川に挟まれた細長い公園ですが、鴨川寄りに広いビオトープが造ってあり(平成10年ごろ整備完成)、主に水辺の野鳥をゆっくりと眺めることができます。

所在地
 さいたま市の西寄り、新大宮バイパスの「三橋6丁目」交差点を曲がってすぐのところにあります。交通量の多い市街地にありますが、特にビオトープは静かで、それを感じさせません。
 交通手段としては、
大宮駅からバスが出ています。マイカーを利用しても、大変便利ですす地図はこちら)。ただ、年間をとおし、広い駐車場が休日には満車になります。

このビオトープはよくできてます

  公園の鴨川に接する部分が、ビオトープとして整備されています。池とアシ原が半々ずつの面積を占め、水面に岩や杭が露出しており、低木の茂みもあるなど、よく考えられた設計だと思います。実際、野鳥だけでなくカエルや小魚、沼エビ、ザリガニ、昆虫類などがたくさんいて、子供の遊び場としても最適です。
 ビオトープを紹介する看板には「カワセミが巣を造る崖」「コチドリの来る砂礫地」とありますが、カワセミが繁殖した様子は無く、砂礫地はアシに侵食されて草地になってしまっています。…が、本来ヒトの思惑通りにはいかないのがビオトープですから、これも御愛嬌でしょう。

冬に見られる鳥
 池でカモ類などが休んでいるのを見ることができます。コガモ・カルガモ・オナガガモ・ユリカモメ・バン・カイツブリが常連です。アシの影などにゴイサギ・ダイサギ・コサギが隠れている他、もちろんカワウも来ています。
ホシハジロ・キンクロハジロがいることもあります。これらの鳥の行動をのんびり眺めるのがここの楽しみ方だと思います。
 小鳥類では、アオジ・オオジュリン・シジュウカラ・ハクセキレイ・セグロセキレイ・カワラヒワなどをよく見ます。
 カワセミを見ることもありますが、たいていは声だけで、鴨川沿いを飛んで行ってしまいます。モズも秋には目にするほか、まれにチョウゲンボウも現われます。
 公園の中では、コゲラ・シメ・キジバトなどが見られます。

春〜夏に見られる鳥
 2002年の春、イワツバメが巣を作っているのを見つけました…が、実は私が気づかなかっただけで、以前から繁殖していたようです。のみならず、ヒメアマツバメのものと思われる巣もありました。その他には最も目立つのはオオヨシキリですが、ホオジロもさえずっています。それと、バン・カイツブリ・カルガモが繁殖しています。どこからか、コアジサシも餌を取りに来ます。
 
ビオトープと鴨川の境目にある橋。大雨の時には、ここから鴨川→ビオトープへと水が流れ込み、洪水を防ぐようになっています。…要は、もともとただの遊水池だったのを、ビオトープとして整備したのです。
子供向けのアスレチック。
ちなみに、室内プールは屋根がガラス張りで、晴れた日は大変気持ちがいい…など、スポーツ設備は充実してます。
その他
  トイレは公園内にいくつかあります。ただしあまりきれいではないので、気になる方には体育館内にあるものをお勧めします。
 
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