六本木ヒルズ 東京のど真ん中で強引に鳥見 |
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超高層ビルにタカが寄る? |
環境は最悪だと思うのですが… ファッションと話題のスポットが好きな人には最高かも知れませんが、鳥にとっては最悪(に思える)。脇を首都高が走り、その向こうには米軍のヘリポートまであって昼間は騒音に満ちている。夜もオフィスの窓はほとんど明かりが落ちないし、街は派手なカッコの人でいっぱい。ビル自体も赤青緑のライトアップ、街路樹まで電飾を巻き付けられてキラキラ。テレビ局の前ではイベントなども時々開催しています。 敷地内にまとまった緑地があり(毛利庭園)、その他にも樹木は多いのですがそれほどたくさんの昆虫はいません。 |
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小鳥は何を食べている? |
南側のはずれにある「さくら通り」。
左手の墓地のあたりにヤマガラが居着いた。 |
タカは壁沿いをヒラヒラと 3年ばかり勤務して、オオタカ2回、チョウゲンボウ4回、トビを2回観察しました。私もずっと窓の外を見ているわけではないので(笑)、実際にはもっと飛来していると考えられます。 オオタカとチョウゲンボウは気流にあおられて北側の壁ぎわを激しく上下していました。様子からは、気流に乗るためにあえて壁ぎわまで寄って来ていると思えました。ただしそのままビルより上へ舞い上がって行くところは見ておらず、いずれも東などに(水平方向に)去って行ったようなので、違うかも知れません。特にチョウゲンボウはさかんに羽ばたいて一定の高さあたりをキープしているようにも見えたので、何か別の目的(昆虫類が舞い上がって来るのを待っているとか、巣作りの場所を物色しているとか)があるのかも知れません。 他に上空を通過した鳥としては、アオサギとカワウを見ました。 (チョウゲンボウはその後も何度か見かけましたが、2013年1月、ハヤブサのペアが出現、壁際をビュンビュン飛び回る。その後も遠目にそれらしいのを見かけたので、時々来ているかも知れない。) (2013年11月ハヤブサ、12月オオタカそれぞれ1羽が出現、撮影に成功。また、11月以降、チョウゲンボウ1羽がタワーのてっぺん近くの壁面にとまったり、周囲を飛ぶ姿が毎日のように観察できています。) (2013年12月、ノスリが出現。観察した猛禽が5種類になりました。) (2014年4月、チュウヒが上空を通過…と思ったがハヤブサの見間違いだったようです。) (2014年秋、イソヒヨドリ♂が出現。それにハヤブサ、チョウゲンボウ♂、オオタカが観察できています。12月、チョウゲンボウ♀が現われ、♂に攻撃される。) |
周囲には静かな環境も |
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手前の大きな緑地が青山墓地、左上のは新宿御苑。 大型の鳥から見ればすぐそこでしょう。 |
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(2007年3月) |