タヌキ

タヌキ
さいたま市内にて。

 

 夜行性のためか、あまり姿を見かけることはないですが、確実に都市に適応しつつある動物だと思います。ほ乳類としてはイヌ、ネコ、ネズミの次ぐらいではないでしょうか。あっコウモリを忘れてた。
  時々、ニュースなどでタヌキがクルマに轢かれることが話題になり、そういう場合必ず「人間が開発でタヌキの生活圏を侵すので、タヌキがクルマに轢かれるまでになっている」という解説がされています。そのような境遇にある動物も確かにいるでしょうが、タヌキの場合はどう見ても(以前のヒヨドリやカワセミのように)彼らの方から都市部に進出中と思えます。なぜこのような、事実と違う報道をするのでしょう。「かわいそうな動物、はかない自然」といったような勘違い固定観念より、「意外に動物どもはふてぶてしい」という事実を「報道」には期待したいですが。
 と言いつつ自分の推測を述べると、たぶん野良犬の駆除がうまくいったのが、タヌキの勢力伸長の理由ではないでしょうか。イヌ以外に、タヌキを脅かす存在は都市近郊にはいそうにないです。ハシブトガラスは夜寝てるし。
 ヒトに嫌われない、という点もポイントが高いですね。野良犬、ドブネズミはまず駆除の対象になりますが、タヌキは逆に餌をもらったりしていますし。上の写真も、ある公園の近くで昼間から、通りがかりのヒトに餌を投げ与えられているところです。インターネット上でも、「家にタヌキの家族が来るようになったので、ご飯をあげています」といったHPが多いです。野生動物に餌付けはイカンだろう、と思うのですが、私も子供の頃に自宅の庭に野鳥の餌台とか作っていたから、あまり偉そうなことは…。

 

遠目にはマヌケっぽいが、アップで見るとイヌ科の賢そうな顔。こいつらは舐めてかからない方がいいのではないか。そのうち問題になると思います、「野良タヌキ」
…というようなことを書いたのが2004年9月でしたが、2006年夏、テレビでも「人知れず都市に住んでいる動物達」といった番組が放送されていました。「ゴミを荒らしたりするので結構迷惑…」というような内容でした。

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