スズメバチ 

オオスズメバチ
越冬するオオスズメバチの女王。花の丘近くの雑木林にて、2006年2月。

 

 普通に近所でも見かける昆虫なのに、場合によっては殺されかねない危険な生き物。他に陸上で本当に危ない生き物といったらマムシ、熊、野犬あたりかと思いますが、実際にはほとんど見たことないので脅威を感じません。スズメバチだけがリアルな恐怖を感じさせます。
 ただ私の家の周りによくいるのは、コガタスズメバチという種類らしく、これに刺されて死ぬというのはあまり無いようです。

  2005年秋、オオスズメバチが2匹で山桜の巨木の幹の割れ目を出たり入ったりして周囲を飛び回っているのを発見。実はそれまで、よく見かけるスズメバチがオオかコガタかよく分からなかったのですが、この2匹のデカさを見て、普段見ているのは(危険のより小さい)コガタだと確信し安心したのでした。
 その後冬になってから行ってみると、2匹でそのまま越冬していました(同じ個体だと断定することはできませんが)。1月に見た時は下の写真のように同じ穴に入っていたのですが、2月には一方がすぐ近くの別の穴に入っており(上の写真は元の穴に残っている方の個体)、越冬中も全く動かないわけではないようでした。

※ちなみにこの2匹は2月の下旬にはいなくなっていました。活動期に入るには早いと思うので、別の場所に移ったか、もしかしたら人に見つかって駆除されてしまったかも知れません。なにしろ目立つ大木の人の目の高さの穴に入っていたので、私以外の人が見つける可能性も高かったと思います。

 

 

1月の様子。通常は単独越冬だが、環境がよいと複数の場合もあるそうです。

 

コガタスズメバチ。花の丘近くの雑木林にて、夏。


コガタスズメバチの巣(使用済み)。横浜市にて。
 野外をよく歩く方は、スズメバチについてはよく知っておいた方が、危険も回避できますし、不必要に恐怖することもないので、ぜひこちらのHPをご覧になることをお勧めします。

 

2006年6月、上記越冬場所の近くで、クヌギの樹液を吸う
オオスズメバチの女王。
舌も大きく、動きがよく見えた。おそろしや。

 

2008年2月、一番上と同じ場所で1頭が越冬中。
2006年〜2007年の冬はいなかったのですが。


2009年1月、久し振りに2匹での越冬。

 

しかし、2009年3月、うち1匹が死んでいた。菌にやられて死んだのか、死んでから菌が生えたのか。もう1匹は(暗くて写っていないが)このすぐ左上で生きている(腹が規則正しく動いている)。同じ菌にやられてしまわないか心配。

 

コガタスズメバチとオオスズメバチ
コガタスズメバチとオオスズメバチがわずかな時間差でやって来たので、
大きさを比較してみた 。花の丘近くの雑木林にて、2007年6月。


2010年1月、今年も2匹で越冬中。

 

と思ったら、1月末に見ると実は3匹いることが分かった。
写真だと分かりにくいですが、
1匹目(左上):腹部の先端(頭部は左)
2匹目(真ん中):腹部の付け根(頭部は上)
3匹目:顔面

 

2011年1月。この冬はとうとう4匹になった。
一番上に腹部の先端(頭は左)、
二番目の腹部は頭は上。
その奥にもう一つ腹部が、肉眼だと見えるのですが…。
 

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