ついでのフィールドノート

2017年7月2日(日)   16:20〜18:30
さいたま市西区


 

16:23 今日も「早朝は雨」との予報だったので早起きは止めたのですが、午前中から晴れて暑くなりました。ニイニイゼミの声も、今年初めて聞く。午後遅めに行ってみると、予想通り、チョウゲンボウの巣の中は幼鳥が1羽だけでした。しかしこの幼鳥もすっかり立派になり、もう巣立ちの時期と思われます。
 外には母親と思われるチョウゲンボウが1羽いるだけ。
 幼鳥を見ていると、巣の中で大きな獲物を取り出し、食べ始めました。これだと巣立つ動機が薄くなってしまうかも。先週まで、父親が直接獲物を運び込むのを母親が嫌がっていたのは、こういうことかも知れません。
16:46 突然激しく鳴く声が聞こえて、チョウゲンボウ数羽が入り乱れて飛びました。少なくとも4羽いたのと、父親オスが判別できましたが、それ以上は何が起きたのか分からない。ビデオを見ると、父親が獲物(大きなネズミ)を持ち込み、巣にいる幼鳥に渡したものと思われます。
16:58 巣にいた幼鳥がさっと飛び立ち、ビルの屋上へ。しばらくとどまって、南側に飛びました。(このあとは、この日は誰も巣に戻らず)
 その後は、父親も含め親子のチョウゲンボウが代わる代わる姿を見せ、ときどき家族を呼ぶように大きな声で鳴く…といった状況が繰り返されました。

↓父親。今年観察した内では、巣の近くにとまっている様子をもっとも長く観察しました。1人で全家族分の獲物を捕る、という状況から解放されつつあるのかも。
 
 幼鳥は次列風切の先端や雨覆いの先端が白っぽいので、それが見えれば「幼鳥」と断定することはできるのですが、成鳥(母親)との見分けはやはり難しい。
↓建物に同時にとまった2羽。上がおそらく母親、下は明らかに幼鳥。
18:35 時々声が聞こえたり姿が見えたりするものの、陽も落ちて来たので、撤収としました。おそらく来週末には、チョウゲンボウ親子の姿は無いと思われます。
 昨年は猛烈な暑さを我慢しつつ観察し帰路についた印象が強いので、あらためて昨年の記録と比べると、ちょうど2週間ほど早く進行し終了したことが分かります。今年の夏は猛暑の予報なので、早く終えて良かったかも知れません。

 

 

 

 


HOMEへ