ついでのフィールドノート

2017年6月18日(日)   AM 4:10〜7:30
さいたま市西区


 

4:10 久しぶりに早起きに成功し、夜明け前に到着。曇っていて薄暗く、巣の中がよく見えません。
4:15 ふと見ると、チョウゲンボウ雌がビルの屋上にとまっていました。その後、隣の民家の屋根、敷地内の一番高い構造物の上、それに急に巣に入ったりと、あちこち位置を変えながら巣の近くにいます。
4:49 雛が、成鳥が獲物を受け渡しをするときのような声で鳴きました。親に給餌を催促しているのでしょうか。
5:00 オスの声がして、その直後、受け取ったらしい獲物を持ってメスがビルの向こうから現れました。今回もネズミ。
 メスは、屋上で獲物を長い時間をかけて食べて(食べやすくして?)います。その間、巣の雛はじっとその様子を見ていましたが、先週は4羽いたのに、3羽しか見えません。5分ほど経って、やっとメスが巣に獲物を持ち込みましたが、口移しで食べさせることをせず、雛の1羽にさっと渡して、飛び去りました。そのためこの獲物は、体の大きな雛1羽が独占したようです。
5:18 だいぶ明るくなり、巣の様子がよく見えますが、やはり巣には雛は3羽しか見えません。全身が茶色で幼鳥っぽくなった2羽と、まだ頭が灰色の1羽。先週は大小2羽ずつだったのですが。
 この後、工場の方に話を聞くことができ、数日前に(おそらく強風で)1羽が落ちてしまい、翌朝には(おそらく)ネコにやられて死体になっていたそうです。
5:34 背後の柿の木で、シジュウカラが芋虫を捕まえて振り回す。チョウゲンボウ雌はまた、こまめに巣の周りで位置を変えるような動きをしています。
6:19 オスの声がしたと思ったら、屋上にいるメスに構わず、なぜかオスが巣に直行。メスが慌てたように巣に戻り、オスが持ち込んだらしいスズメ(巣立ち雛か幼鳥)を奪い、屋上に戻りました。何か手順か段取りにこだわりがあるのでしょうか。
 6:23 メスはやはり数分かけてスズメ幼鳥をつつき、頭無し・翼無しの状態にしてから、巣に持ち込みました。これを雛の1羽に与えたのですが、急に巣の端から頭も翼も付いた別のスズメ(成鳥か幼鳥)を引っ張り出し、屋上へ。このような新鮮そうな獲物を足元に置いておくとは、獲物が豊富に獲れているのかも知れません。
 メスはすぐに手ぶらで戻って来たので、このスズメはどこかに隠したのでしょう。
 このあと1時間ほど、特に動き無く、もう朝の食事タイムは終わりかなと思われました。
7:19 またオスが直接巣に入り、雛に獲物を渡してすぐ去りました。
 雛はしばらく自分で獲物をつついていましたが、やがてメスが戻って、ちぎって与え始めました。獲物はネズミでした。 
7:25 そこそこ寒いこともあり、撤収しました。
先週・先々週に現れた父親でないオスは、この日は見かけませんでした。

 

 

 

 


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