ついでのフィールドノート

2017年6月4日(日)  AM 4:40〜7:40
さいたま市西区


 

4:40 去年の記録を見ると、そろそろ雛がかえっている頃。行ってみるとチョウゲンボウ雌が巣に座っており、やはり灰色の雛の頭がちらちら見えています。
4:53 オスが戻って来て、餌の受け渡し。メスがビル屋上に移動し、食べ始めました。ある程度食べてから巣に移動、雛に与える。雛は今のところ2羽のようです。
5:15 またオスが戻って来て、餌を受け取ったメスは巣の外へ。ビデオを再生すると、ネズミをくわえているのが見えました。メスはいったん視界から消えましたがすぐ戻って来て、雛に餌を与える。
5:24 メスが急に飛んで、北西方向へ飛ぶ。その方向で小鳥がパニックになる声が聞こえましたが、やがてムクドリ3羽にモビングされながら戻って来ました。
5:43 カラスが接近し、メスが飛び出して追撃。しかし、またもムクドリ2羽にモビングされつつ戻って来ました。ムクドリも興奮したらしく、チョウゲンボウが定位置に戻ってからもしばらくは飛び上がったり蛇行したりしつつ、最後は東へ飛び去りました。
5:57 オスが戻って、餌を受け取ったメスはやはりビル屋上へ。今回は小鳥。

5:59 メスがビル屋上にとまって獲物を持っている、けどビデオで見ると明らかにさっきの獲物と違う。尾も頭もついた、スズメ。貯食しているものがあるのでしょうか。 

 数分かけて食べた後、巣に持ち込んで雛に与える。が、あまり時間をかけずにスズメを持って出て来ました。雛もいったん満腹なのでしょうか。

6:10 オスが上空で停空飛翔と滑空を始めた。ディスプレイ飛行っぽい。巣の近くまで飛んで引き返したりするのをビデオ撮りしたのですが、、、あれ?尾がきれいな成鳥羽。おかしいな。今年のオスは「尾が幼鳥羽で、左から2番目と4番目だけが成鳥羽」だったのに。
 オスが空中でメスに向かって急降下したりと、ディスプレイ飛翔を繰り返す。右側の中央尾羽が無いのも見て取れます。
6:20 屋上のメスが小鳥を食べ始めました。さっきのスズメかな。ある程度食べると、また巣に運んで雛に与え始めました。
 

6:22 またオスがディスプレイ飛行を始めた。やはり尾のきれいな成鳥羽です。
6:24 オスが工場の屋上にとまる。尾が「幼鳥羽で、左から2番目と4番目だけが成鳥羽。特に4番目の尾羽は短く目立つ」。
 と、チョウゲンボウがもう1羽、上空で旋回しました。工場の屋上にオス、巣の中にメスがいるので、3羽を同時に観察しました。要は、メスとそのつがいのオス(雛の父、幼鳥羽)のところに、別のオス(成鳥羽)が来てディスプレイ飛行を繰り返しているようです。
 しかし、(1)既に雛がかえっているこのタイミングでメスにアプローチしても、無駄では?(2)闖入者に対し、なぜオス(父)は激怒しないのか? 謎です。

6:36 メスが屋上で獲物をつついて、そのまま掴んで巣とは逆方向に飛びました。視界から消えることが多く、オスから受け取ったのか貯蔵していたものかよく分かりません。これもスズメですが、15分前に食べていたのとは明らかに別の獲物です。すぐに手ぶらで戻って来たので、どこかに隠したようです。

6:46 巣を離れたメスが、すぐに戻って来ました。
 
6:47 またオスが獲物をメスに運んで来ました。獲物は小鳥です。持って来たのは、オス(父)の方。
7:00過ぎくらいから、急に動きが無くなって来て、メスは(出たり入ったりはしますが)落ち着いてきて、オス2羽も姿を現さなくなりました。
7:45 撤収。

 

 

 


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