ついでのフィールドノート

2016年7月3日(日) AM 5:50〜10:10
さいたま市西区


5:50 チョウゲンボウの巣、またも寝坊気味で到着してみると、雛はだいぶ立派な幼鳥ふうになっていました。

 しばらくすると、オスが獲物を持って戻った時のメスの声がしはじめたので、獲物の受け渡しを見ようと見上げていたのですが、オスが戻って来ません。おかしいなと思っていると、声が変に低い場所から、またメスのいるであろう場所とも違う方向から聞こえることに気づきました。また、巣の雛も4羽しか見えない。1羽、既に巣を出ているようです。探してみたのですが、こちらからは死角になるようで、見つけられません。
 やがて日が差してきて、巣の雛の様子がより見えるようになってきました。
 しかし、観察を始めて1時間経っても、オスが戻って来ません。前の週に30分に1回ぐらいのペースで戻っていたので、おかしいな、と思い始めました。

7:03 たびたび雛の声がして、そのたびに目を向けていたところ、敷地内駐車場の縁石にとまっているのを見つけました。
 しかし思ったより小さい。一番先に生まれた雛が巣立ったものと思っていたのですが、頭に産毛が残っていて、むしろ一番小さいようです。なぜ出て来てしまったのかよく分かりませんが、車の陰に隠れて親の給餌を待っているようでした。
 メスは前週より巣から離れたビルの東側、この雛の居場所を視界に収められる場所でずっととまっています。いちど、上空を通りかかったカラスを追い払いました。

8:00 まだオスが戻らない。大丈夫なのか?朝イチでよほど獲物を食べさせたのか?
と思っていたらまた雛が出て来た。歩き回ったり縁石に飛び乗ったりは出来るようですが、休むときは座ったリしていて、やはり小さい。
8:20 屋上のメスがオスに向けた声を出し始め、やっと帰って来たようだ、と思ったのですが、なかなか姿が見えない。そして北から姿を現したと思ったら、まさかの素通りでビルの間を抜けて南へ飛び去る。メスもビル壁面で呆然?
そして、頼りにならんと思ったのか?メスが北に向けて飛び去りました。
オスがとりあえず無事なのは分かりましたが、2時間以上給餌が無いことは変わりません。

9:30 オスもメスも戻らず1時間以上経過。そんなに獲物が捕れなくなったのか、と思っていたら、上空の比較的低いところでメスが帆翔し始めました。見た目はゆったりのんきそうで「飛んどる場合かーッ!」と言いたくなりますが、実際どうなんだろうか。
10:00 オスもメスも全然戻って来ない。巣の兄弟はさかんに羽ばたいたり背伸びしたりして、元気そうではある。地上の末っ子は、時々鳴いたり、縁石に乗ってみたり。要はその状態で変化が無くなって来ました。とりあえず撤収しました。

※巣から出てきた雛は「保護」してはいけません。
日本鳥類保護連盟・環境省
http://www.jspb.org/hinakyosan.html   
  

雛なのでヒトへの警戒が少ない。動物園なみの近さ。

 

 

 

 


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