ついでのフィールドノート

2016年5月21日(土) AM 6:15〜9:00
さいたま市西区


6:15 やや寝坊気味で着いてみると、相変わらずの抱卵中で、メスの尾が見えるばかり。

6:25 オスが帰還。まっすぐ巣に来たので餌の受け渡しがあるかな、と思ったのですが、手ぶらでした。ちょっとメスと鳴き交わしただけで、すぐに出ていきました。

 前回と同じく、座っているメスが断続的にがさごそ動くのですが、ときどき逆立ちしたのかと思うぐらい尾を高く上げます。卵の位置・向きを変えるぐらいであんなに逆さまになる必要があるだろうか、何をしているんだろう…。
 などと思いつつ眺めていて、愕然。巣のある建物の構造について、まったく思い違いをしているのに気づきました。巣のあるのは、今まで「幅50cm、奥行き1mぐらいの棚」と思っていたのですが、よく見たら「長さ50cm、幅30cmぐらいのブリッジ」でした。目の錯覚もありますが、「チョウゲンボウが巣を作るのは、『狭い横穴(鉄橋の鉄枠中など)』もしくは『壁面を穿った浅い穴の、棚部分(高層マンションの壁面凹みなど)』」という思い込みもあったと思います。今までに自分が直接見たのもネット等で見たのも、巣は天井が低く、奥はすぐ壁で塞がっており、このように空中に浮いたような場所に作るとは考えていませんでした。この巣もブリッジの更に奥は建物の壁で塞がっていると思われ、向こう側に抜けることは出来ないようではありますが。
 オスはあまり姿を見せませんが、周囲のドバトを追い払ったり、気づくと屋上の一角で休んでいたりするので、基本的には巣のそばで見張りをしているようです。
 一度、オスが巣の下の穴のようなところにとまるのを見ました。これも謎の行動…。ドバトが来ないように居座って見せているのか?
 結局この日は餌のやりとりや交尾等は特になし。
 土曜日だったので工場に出勤してきた何人かの方と話ができ、巣は今年で3年目だとか、敷地内にはハクセキレイの巣もあるとか、ドバトを追い払ってくれれば有り難いんだが、等々いろいろお話ができました。
 

 

 

 

 

 


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