ついでのフィールドノート

2016年5月8日(日) AM 5:20〜11:30
さいたま市西区


5:20 到着すると、オスの姿はなく、メスが巣穴に座っていました。さかんにゴソゴソ動くものの、立ち上がったりする様子は無し。抱卵していると思われます。

 高さ・幅とも50cmはある(奥行きはおそらく1mぐらい?)大きなヘコミをそのまま巣にし、しかも産卵場所は奥のほうではなく入り口すぐのところのようです。今までに見たチョウゲンボウの巣が、鉄橋の小さな穴の中とかデパートのロゴ看板の裏とか、目立たず入り込みにくいところだったので今回もそうだろうと思っていたのですが、意外にも堂々としたオープンネストでした。しかし考えてみると元々は崖の棚などに巣を作るのですから、これぐらいが普通なのかもしれない。
6:53 だいぶ長いこと「メスが座っている尾羽根が見えるだけ」の状況が続きましたが、オスが戻ってきて、新鮮そうなスズメをメスに渡しました。メスはスズメを持ってビル屋上へ。代わってオスが抱卵姿勢。
 
メスは屋上でスズメを食べ始めましたが、食べながらちょっと移動し、こちらからは見えない位置に行ってしまいました。
7:13 メスが戻って来て、抱卵を交代。オスはビル屋上へ。おそらくメスは20分ほどかけて、スズメを完食したのでしょう。
 オスは屋上で向かい風を受けていましたが、やがて飛び去りました。
7:34 意外に早くオスが巣穴に戻って来ました。今度はやはり新鮮そうなカナヘビをくわえていましたが、満腹のメスが遠慮したのか?オスはカナヘビを持ったまま屋上へ。そこで頭からツルリと丸呑みしました。 
 
食べる瞬間、スローで見ると、脚でカナヘビを「押さえつける」のではなく、
「片脚で持ち上げている」。ちょっと意外でした。

 このあと、オスは巣の周りの監視に入ったのか、巣の見える位置でしばらくとまっていたり、周囲を飛んだり、しばらく見えなくなったり、巣に近づくドバトを追い払ったり、といった行動をしていました。
8:50 オスのいなくなった隙をついて?ドバトが巣穴のあたりに入り込みました。しかしチョウゲンボウの巣のすぐ下に入っています。ドバトはこちらの場所が狙いかも知れません。ここならカラスも近づかないし、ドバトにとっては良い場所でしょう。しかしチョウゲンボウには特にメリットは無さそうです。
 その後、とうとうオスもどこかに身を置いて動かなくなったのか全く姿が見えなくなり、朝のうちさかんに飛び回っていた、ドバト、ムクドリ、ツバメ、ハクセキレイも全くいなくなりました。
 ただただメスが座り続けている。という状態になったので、観察終了としました。

 

※前回までは、ドバト以外はほぼ他の鳥を見なかったのですが、この日はムクドリやツバメが周りをさかんに飛び回ってしました。前回までは抱卵前のメスが屋上近くでひたすらとまっている、という状況だったので、他の小鳥は近づけなかったのでしょう。この日も、チョウゲンボウのオスがいるときは小鳥は飛ばず、いなくなると飛び回る、という状況が見られました。


2016年5月8日(日) AM 4:50
さいたま市大宮区
自宅前で、ツミの声を聞きました。
 

 

 

 


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