ついでのフィールドノート

2016年5月1日(日) AM 5:45〜9:10
さいたま市西区


 建物の向きを考えると、早朝の方が光の具合が良さそうだ、ということで久しぶりに早起き。

5:45 着いてみると、巣穴にメス、ビルの屋上にオス。

5:53 場所を入れ替わる。オスが何かを脚で押さえてくちばしでしごくような動作。細い木の枝に見えました。巣材かも知れない。だとすると、巣穴は比較的大きいのでもう一段横穴があるのではと思っていたのですが、あの大きな穴に直に産卵する可能性も。ただそれだとさすがにカラスに対して防御が難しいか。

5:56 交尾。前回のように前触れの鳴き交わしのようなものはなく、オスが壁面ロゴにとまるメスのほうへ飛び、そのまま交尾。2羽ともしばらく、ロゴの上にとまる。
6:21 メスが巣穴へ。
6:30 メスがロゴに戻り、入れ替わりでオスが巣穴へ。
6:34 交尾。やはり、ロゴにいるメスのところへオスが巣穴から飛来する形。鳥の交尾というと一瞬接触させて終わるイメージですが、このときはオスが「グッ、グッ」と押し付けるような動作を5回ほど繰り返すのを観察。
 
7:08 オスが3階建ての低い棟の屋上へ舞い降りた、と思ったら、顔を上げた時には獲物をくわえていました。そのままメスのそばへ。獲物はトカゲ類(あとでビデオを見たら、おそらくカナヘビ)のようですが、背が丸く硬直していて、今死んだばかりではない様子。ビルの屋上にトカゲ(ヤモリではない)がいるとも思えないので、前に捕獲して隠しておいたのを持ち出したのかも知れません。メスの様子も、特に騒ぐこともなくあまり喜んでいないように思えましたが、最後は受け取りました。そのまま食べたようでした。その後、30〜40センチの間隔を置いて、珍しく並んでたたずむ。
 
7:20 3回目の交尾。  
7:53 しばらく姿の見えなかったオスが戻ってきましたが、手ぶらの様子。当然ながら?特にメスとの接触はなく、再度飛び去りました。
8:48 オスが戻ってきて、脚には頭部のないスズメらしい小鳥を持っています。しかしこれも、羽毛がボサボサで硬直している様子、新鮮なものではないらしい。しばらくメスのそばで口にくわえて見せていましたが、メスの反応が悪いせいか、そのまま持って飛び去ってしまいました。
9:04 オスが手ぶらで戻り、しばらくして4回目の交尾。求愛給餌とは直接の関係は無さそう。

 

 

 3時間ちょっと眺めていて、求愛給餌が2回、交尾が4回。
 ちなみに、巣に面した、工場の向かいに住む方とお話ができたのですが、チョウゲンボウが居ついたのは去年から、とのことでした。
9:32 帰り際、巣から数十メートル離れた、幹線道路に面した建物にチョウゲンボウがとまったのでオスだろうと思いつつ写真に撮っておきましたが、後で見たらメスでした。巣のある場所から全く動かない、ということではないようです。(同一個体とは限らないですが)
 

 

 

 


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