ついでのフィールドノート

2016年4月24日(日) 14:45〜16:45
さいたま市西区


 天気予報が外れて、晴れた。すっかり雨と思っていたのでスロースタートになってしまいましたが、先月見つけたチョウゲンボウのつがいなら観察できるだろうと、行ってみました。

 着いてみると、ビルの社名ロゴの上にとまるメスをあっさり発見。

 

 周囲にオスの姿はなく、ひたすらじっとして、時々羽づくろいなどしています。餌をオスが獲って来るのを待っているようにも見えます。気楽な…というわけではなく、おそらく既に体内に卵があり、体の重い状態で狩りをしても効率が悪い、といったことでは…と想像しました。
 やがてオスが帰って来てすぐ近くにとまったので、求愛給餌が見られるかと思ったのですが、互いに鳴き交わす等もなく、静かにしています。しばらくするとオスは飛んで行ってしまいましたが、その足には獲物が握られていました。
獲物は、まだ頭のついているスズメでした。
 メスの反応がないので自分で食べることにしたのかな?と思ったのですが、5分もしないうちに手ぶらで戻って来ました。スズメ1体をこんなに早く食べられないと思いますので、カラスに奪われたか、どこかに隠してきたのではと思われます。
 しばらくは2羽で静かにとまっていて、巣を作っているらしい建物の横穴状のところに入れ違いで移動したりしていたのですが、やがてオスが「チッ、チッ」と呼びかけるように鳴き始め、それに応えてメスが「チュイーチュイー…」と可愛らしく鳴くと、オスがメスのところに飛んで移動し、交尾が始まりました。
オスの右の初列風切が1本抜けているらしく、通常隠れている部分が見えて、白線のように見える。
  
 その後、しばらく2羽で静かにとまっていましたが、オスが再び飛び去り、その後はメスがひたすらじっとしている…という状態になり、ここで観察を終了としました。
 短い時間でしたが、他にも、オスが上空を通りがかったカラスを追撃したり、同じくオスが巣穴の辺りに入っていったドバトを追い払いに行ったりと、いろいろな様子を観察できました。
 

 

 

 

 

 

 


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