ついでのフィールドノート

2013年4月20日(土) AM4:30〜6:00
岩手県一関市 川崎町

 

 陸前高田市でのボランティアに参加しました。上尾発のボランティアバスツアーで、行きは19日深夜に出発、20日朝に現地到着、作業開始…という日程。
 東北道を走って一関ICを降りたところで道の駅(かわさき)に停まり、時間調整を兼ねた長時間の休憩。ここで日の出を迎えました。時間があったので周りを見回すと、近くに堤防が見え、上ってみると、川が湾曲して大きな湖のようになっていました。

 

 

 しかもこちら側の岸はビオトープ風で人為的に造られているっぽい。これは何かいるだろうと思ったら、頭上にミサゴがやって来ました。ミサゴはさかんに飛び回り、停空飛翔したり岸辺の高木にとまったりして、楽しませてくれました。
 水面を見ると、白黒の見慣れない大きな水鳥。これは後で調べると、初めて見るカワアイサでした。ほかに水鳥はコガモ、ヒドリガモ、遠くにカモやシギかチドリらしいのが見えましたがそれらは識別はできず。
 道の駅の周囲では、イソヒヨドリ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ツバメ、それにアオゲラの声。
 ここの風景はすばらしく、鳥もたくさんいましたが、過去には大きな台風が来ると川(北上川)が氾濫して 大変な被害が出たそうです。

 
ミサゴ。ケイタイで撮りたくなるくらい近くに、何度も来た。

 

 20日・21日は陸前高田で漁業支援のボランティア作業。と言っても室内で座っての作業(ワカメを茎と葉に分ける作業)。少しだけ戸外で竹の伐り出し作業をしたのですが、その時には頭上をトビが舞う。
 21日昼に作業を切り上げ、気仙沼で昼食、そのまま帰路へ。東北道から見る宮城の農地は雪が薄く積もっていて、その上空にノスリらしいのが一瞬見えた。夜21時上尾着、解散となりました。

 震災ボランティアへの参加は個人的に5回目となりましたが、初めて事業支援に参加させてもらいました。家屋撤去や草木伐採に比べると肉体的には楽でしたが、商品に素手で触れて選別作業をしたため、今までとは別の緊張感がありました。と言いつつ、差し入れに巨大な牡蠣を頂き、土産にワカメももらって、何だか申し訳ない。
 20日の宿泊は隣の大船度市でしたが、ここでは高台の街道沿いはある程度活気を取り戻しているものの、津波にやられた地区はそのままのところも多い。複数の中学校がまるごと高台のキャンプ場に避難していて、プレハブ2階建ての狭い校舎での授業になっているのが強く印象に残りました。また実際に津波に遭遇し外からの支援が来るまで1週間サバイバルした方の話も聞くことができ、2年前の異常事態をあらためて思い出すことになりました。

 

 

 

 

 


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