ついでのフィールドノート

2012年5月4日(金)6:45〜11:30
桶川耕地 

 前日までの大雨が終わって、晴れて暑くなるでしょう…という天気予報だったのですが、雲が低く垂れ込め、小雨も降って来る始末。風が吹くとちょっと寒い。
 ヒバリオオヨシキリの声を聞きながら突っ立っていると、トコトコと2匹のタヌキが現れました。餌を物色しながらゆっくり畦道を移動して行きます。そのうち、草原でキジのつがいとばったり出くわしました。しかしどちらも特に騒がず、もっとも近くて2mほどまでも接近しましたが、そのまますれ違いました。キジのメスは座ったまま、オスは背伸びをして大股で歩く、興奮したか威嚇しているような仕草を少しだけ見せました。
 この時は「お互いに補食の対象でもなく、餌もバッティングしないので 特に逃げたり追い払ったりしないのかな」と思ったのですが、その後見ていると、キジの夫婦は何時間もずっとそこに留まっています。時期からすると、その場所でメスが巣に座っているのでは、と思い当たりました。だとすると、タヌキは卵やヒナを食べたいでしょうから、さっきのは多少は緊張感のあるニアミスだったのかも知れません。
  タヌキが見えなくなった辺りを見ているとまた茶色い背中が見えたのですが、スコープで見てみると、意外にも黒くて細長い、テナガザルの腕のように途中が曲がった尻尾が見えました。これは帰宅してから調べるとやはりハクビシンでした。野生の生きているのを見るのは、タヌキが2回目、ハクビシンは初めてです。ダメもとで早起きして来て、意外なものを観察できました。

 やがて11時ごろになってやっと青空がのぞき、強い日射しで暑いほどになりました。が、その状況でもトビは現われず。どうやらもう、巣にはいないようです。前回来てから1ヶ月空いていますが、その間に巣立ってしまったとも考えにくく(幼鳥も見当たらない)、巣を放棄してしまったのではと思われます。

 他には、セッカ、ウグイス、ガビチョウ、コジュケイ、ツバメ、アオサギ、カワウ、キジバト、カルガモ。右足を傷めたハシボソガラスモズのオスがずっと狭い範囲をうろうろしていたので、あれもあの辺りに巣があるのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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