ついでのフィールドノート

2006年6月4日(日)PM
金沢自然公園(横浜市)

 実家から車に乗って少し遠くの市立公園へ。子供の遊べる公園に、本格的な動物園と自然公園をくっつけたような、欲張りな公園です。横浜横須賀道路を走ると、周りを山に囲まれて走るようで、横浜市内も場所によっては自然の豊かなのが分かりますが、そうした海の見える山を一つまるごと公園にしたような、大きな公園です。行ってみると高速道路から公園の駐車場が直結していて驚きました。
 子供達のうち女の子達は母親やおばあちゃんと巨大滑り台などがある公園へ。男の子の方は「魚やエビが捕りたい」と、網を持って私と自然公園へ。
 自然公園は山や谷に歩道を作っただけの、余計なモノの無い静かな環境でした。案内版を読むと、以前は里山や杉の植林地として利用されていたところに、公園化にあたって湿地性の植物などを植えたとのことですが、後は基本的にノータッチのように見えます。足下を含めて植物が生い茂り、ちょっとした原生林風になっていました。
 休日の午後ですから、鳥はメジロ、シジュウカラ、スズメ、ヒヨドリぐらいですが、注意してみると昆虫はたくさんいます。


トラ模様のカミキリムシ。

 

ガの仲間。

 

肉団子に夢中のハチ。
ウラナミアカシジミというらしい。よく見ると羽根が千切れてしまっている。
 
キセルガイの仲間、1センチぐらい。  
   

 深い谷から尾根へ登り、ずっと奥へと進むと、急坂をおりたところに小さな沼がありました。近くを高速道路が走っているようでしたが、とても静かです。


 遠くからホトトギスの声が聞こえて来たほか、メジロや子連れのシジュウカラの群れが何度か通りました。
 子供と私は沼に網を突っ込んだり、タコ糸の先にハムをくくり付けて沈めてみたりと奮闘。魚は無理、エビはいない?ようでしたが、イトトンボの幼虫、ウシガエルのオタマジャクシ、普通のヤゴなどを捕まえました。
 

イトトンボそのままの体型。きちんと調べていませんが、他の生き物だったりしないよな…。

 

顔も普通のヤゴよりトンボっぽい。

 

   

 そのほか、大きなトンボ(ギンヤンマ?)が数匹集まって来て、空中戦を演じたり、産卵したりして行くのを見ることができました。

 帰りには、公園の入り口にあるセンターに立ち寄りました。近辺に住んでいる動植物の展示があり、こちらも楽しめました。
(ちなみに生き物はもちろん持ち帰り禁止です)

 
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