ついでのフィールドノート

2006年6月3日(土)
横浜市緑区

 実家の母親から、「庭木にメジロが巣を作っている」と知らせがあったので、子供二人と見に行きました。
 着いてさっそくその木を見上げると、ビニールひもを使った球形の巣があり、メジロが1羽座っていました。


 巣を懸けたのは玄関と門扉との間にある2メートルちょっとの高さの木で、頻繁に人が真下を通ります。妹夫婦とその小さい子供が住んでいて、庭でいつも賑やかに遊んでいます。しかも駐車場の脇でもあるので車がバックで出入りしますし、防犯ライトがすぐ横にあって、夜は自動で点灯したり消えたりします(センサーが人の動きに反応するタイプ)。こんなところにも巣を作ってしまうとは意外です。 庭には他にも手ごろな木がありますし、周囲の家にもたくさん庭木があるので、なぜこの木を選んだのか不思議ではあります。母親の話では、以前近所でやはりメジロが巣を作ったことがあり、木の種類が今回と同じとのことですので、何か使いやすい理由があるのかも知れません。見たところ、葉がよく繁っているので見つかりにくいのかな、と思いましたが。

 室内から見ていると、時々親鳥はどこかに飛んで行き、しばらく経ってまた戻って来るようです。そこで飛び去った隙に脚立を立てて、しかし上からは見れなかったので、手を伸ばして上からデジカメで撮ってみました。

 卵の写真を撮ろうと思ったのですが、モニタに写ったのは意外にも生まれたばかりのヒナでした。葉がガサガサいうのに(親が戻ったと)条件反射するのか、首を上に伸ばして口を大きく開けるのですが、全く無言です。たいていこういう時はヒナはシリシリ…とか鳴くものだと思っていたので、「巣が静か=まだ卵」と思ったのですが。メジロがそういう習性なのか、それとももう少し大きくなると鳴くようになるのでしょうか。
 

 親鳥は、巣に座っているところを真下からじっと見られても、飛び去ったり警戒声を出したりすることはなく、せいぜいキョロキョロする程度でしたが、子供がふざけて木を揺すった時と、私が目の前で脚立に登った時は飛んで逃げてしまいました。
 また、上の写真は餌をくわえて戻って来たところですが、この姿勢のまま微動だにせず数分間静止していました。警戒している(人の目の前で餌をやるのを避けている?)ように思えました。

 それからそう言えば、親鳥がつがいでいるところは見ませんでした。オスメスの区別がつかないので、メスだけが面倒を見ているのか、交代で戻って来ているのかは分かりませんが。

 他にもすぐ裏のお宅では2階の軒下にムクドリが巣を作り、こちらからは盛んにヒナの声が聞こえて来ており、シジュウカラも4羽ほどの巣立ちしたばかりの子とうろうろしていて、なんだか妙に賑やかでした。

 ※その後、母親から6/12に巣立ったと連絡がありました。上の写真の赤裸な状態から、10日もしないで巣立つのですね。成長の早さに驚きました。

 
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