ついでのフィールドノート

2002年4月29日(14:00〜17:00ぐらい
さいたま市市民の森

 今日はちょっと珍しいもの(?)を見ました。
 久しぶりに来て見ると、3月初めに見たモズのつがいがまだいて、この公園で繁殖しているのだなと、ちょっと嬉しい気分。オスが見晴しのいい木のてっぺんに止まって、見張り役よろしくしばらく周囲を見ていましたが、やがてメスも飛んで来ました。2羽が並んで、一方が羽根を震わせ、小さな声でキーキーと鳴き始めたので、前回も見られた求愛給餌、と思って双眼鏡で見ると、…羽根を震わせて「おねだり」しているのがオスで、緑色の芋虫を差し出して「プレゼント」しているのがメスでした。普通と逆の行動にちょっとびっくり。
  結局はメスはその芋虫をオスに渡さず、近くの木の茂みに飛び込んでしまいましたが、マネだけであったにせよ、こういうこともするのかと驚きました。帰宅してから手持ちの数冊の本を読んでみましたが、他の種類の鳥も含め、メス→オスの求愛給餌というのは書いてありません。上の写真を見ての通り、目もとやクチバシの黒々とした立派なオスで、巣立ち雛でもありません。
 モズなど気性の荒い鳥の場合、相手の攻撃性を弱めることに求愛給餌をする意味があると考えられている…とのことなので、オスが受け取る側になっても不思議は無いのかも知れませんが。
 他には、今年初めて聞くオオヨシキリの声など。
 
朽ち木をひっくり返したら、小さなクワガタがいました。
(HOMEへ)