ついでのフィールドノート

2002年4月18日(11:00〜13:45)
新宿御苑

 新宿で時間を潰すはめになり、天気もいいし寝不足だしという訳で、新宿御苑で昼寝を決行。
 もちろんここの主人はハシブトガラスなわけで、彼らのたむろしている辺りを避けて、芝生に横になりました。しばらくすると、チーツーという、耳慣れない小さな声が近くから聞こえて来ました。見ると、かたわらの木の枝の間を、シジュウカラが青虫をくわえてウロウロしています。いつもの元気のよさと全く違う、こそこそした様子。案の定、私のすぐそばの木の幹の影に入って、出て来た時には青虫はありません。巣があるようです。
 少し場所を移して、幹に開いたウロの入り口が見えるところへ。寝転がったまま気をつけていると、時々木の枝をつたってやってきては、周りを見回してからすいっとウロの中に入り、出たらすぐに遠くに飛び去る…ということを繰り返しています。その間、ずっと無言。周りの木々ではシジュウカラのさえずりがずっと続いているので、さえずる場所と巣の場所を分けているのでしょう。巣穴の高さがちょうど私の背丈ぐらいしかなく、覗いてみたい気もしましたが、立ち入り禁止の柵の中ということもあり、これはやめました。
 他には、さえずっているアオジがいました。樹上ではなく地面で、小さな声で練習中という様子でした。
 あと、絡まりあっている若いヒトのカップルを見ました。地面で絡まりあっているので、♀のスカートの中が丸見えでした(笑)。まあ、ヒト特有のお行儀などよりも、生き物に共通の繁殖の歓びがまさって当然ですが。でも巣はちゃんと作ってからにしろよ。

 

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