ついでのフィールドノート

2002年3月14日(10:00〜14:00)
桶川耕地

 到着してすぐに、上空を帆翔しているタカを発見。白くて尾が長いのでオオタカかと思いましたが、チョウゲンボウでした。尾が、広げているせいかいつもより短く見えます。
 林のそばに来ると、ヒバリとメジロの声を足したような美しい歌声が。おおっこれは、…なんでしたっけ。双眼鏡で見ると、カシラダカが枝の中でさえずっていました。初めて聞くのですが、地味なルックス(まだ冬羽)からは想像できない朗らかな声です。
 林と畑の境目で待っていると、今度はほんとのオオタカが頭上に。が、なんだか形がヘン。どうやら下尾筒の羽根が外側に飛び出しているようです。尾も少し短いように見えますが、これはこのでっぱりのせいで、そう見えるのかも。若鳥のようでしたが、どうしたのでしょうか。

帆翔するチョウゲンボウ、
こんな感じでした。
オオタカ。
尾の両側に変なでっぱりが。
最初、上尾筒が白いように見えましたが、白い羽根が下から跳ね上がっていました。
 自転車で通りかかった方が話しかけて来たのでお話ししてみると、15年ほどこの場所で鳥などを観察されているとのこと。この4、5年ほどでここの環境もだいぶ変わったそうです。私も、最初に来たころ(6、7年前)よりは水田が減って畑が中心になったと感じてはいたのですが。ただ、東側でさかんにショベルカーが動いているのは、土地をかさ上げして、洪水でも冠水しない田畑を作るためだそうなので、ちょっと安心。
 お話ししている最中にもいろいろ鳥が現われ、ベニマシコシジュウカラがたくさん、あとアカゲラ、コゲラ、ヒバリ、アカハラ、シロハラ、カワラヒワ、モズ、ヒヨドリ、ホオジロ、アオジ、オナガ、ハシブト、ハシボソ、ダイサギ、ノスリなど。
 場所を移して沼のところまで来ると、冬の間いたクサシギは見当たらず。ハクセキレイツグミだけ。
 ケレケレとカイツブリの声が聞こえたので、沼の向こう側の池(昔の荒川の名残り)に行ってみることに。初めて歩く道でしたが、途中、小さな動物の○骨○体が。ぐえー、またかー。池まで来ると、アオサギ、カルガモ、ジョウビタキ♀など。
 とその時、頭上の低いところにカラス数羽と絡みながらタカが出現。長い尾と翼、全身濃い色だが上尾筒だけ白い。やった、この間もちらっとだけ見たチュウヒ類。待っていたぞこの時を!カラスに追われるだけでなく、反撃もしていましたが、カラスが去ると、今度は近寄って来たノスリに自分から攻撃しています。忙しいやつ。チュウヒ類というと地上近くを低く飛ぶイメージですが、この個体は上昇気流に乗ってどんどん舞い上がり(例の浅いV字で)、はるか上空を風に乗って西の方へ滑って行きました。カラスより明らかに大きく、ノスリと同じか、やや大きく見えたので、チュウヒだと思います。前回見たのと色彩が似ていましたが、同じ個体かどうかは当然ながら分かりません。前回のよりやや淡色に見えましたが、光線の状態が全く違うので、判断できず。いずれにしろ、チュウヒを見たのは初めてのなので(ハイイロは前に彩湖で見たことがある)、大満足。白○○体を乗り越えて来た甲斐があった、ぐえー。
スマートなせいか、チュウヒの方がやや大きく見えました。
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