ついでのフィールドノート

2002年1月15日(10:00〜16:00)
彩湖&関沼


彩湖(10:00〜14:00)

 晴れて暖かく風も無い。時間もある。好条件のもと彩湖へ向かいました。この冬はまだ例のハヤブサ夫妻を見てないのを思い出したので。今日は「ついで」ではなく鳥がメイン。

 機場そばの土手に登るが、水鳥の姿ほとんどなし、しばらく待ったがタカも出ない。参ったなあ。と思いつつ西側の湖岸を歩き始めると、すぐにカモの群れがいました。カルガモ、マガモ、オカヨシガモに混じってヨシガモのオス1羽。更に先の方に目をやると、オオバンの群れが湖岸に上陸して食事中の風景が。
 オオバンて陸に上がるんですね。当たり前か。いつも水面にいるのでなんだかカモの仲間みたいな気がしてましたが、陸に上がるとバンを大きくしたみたいな姿ですね。当たり前だ。

 この場所は盛り土の陰になっているので安心するのか、他にもオカヨシガモやユリカモメ、ハクセキレイ、ツグミも混じってにぎわっています。しまいには先ほどのヨシガモも上がって来ました。オオバンのように下を向きっぱなしということはなく、何度も顔を上げて周囲を警戒していましたが。

 
 幸魂大橋のハヤブサ夫妻は在宅でしたが、鉄柱の影になっており、ほとんど尾っぽしか見えません。飛ぶはおろか場所を変える様子もないので、諦めてUターン。

 来た道をスタスタ歩いていると軽く汗ばむほどで、今日は暖かいなあ、と思っていると、ホオジロが軽くさえずっているのに出くわしました。木のてっぺんではなく中ほどでしたが。すぐ横にメスもいます。それは気が早いのでは、と思っていると今度はカンムリカイツブリが2羽、向き合って首を揺らしているのを目撃。求愛のダンス?気が早いって。そういえばさっき、ウグイスが地鳴きしながら木の上の方4mほどの高さの所まで登って行くのを見ましたが、あれもホーホケキョとやろうとしていたのかも。俺はもう一度寒くなると思うぞ。

 浦和側に停めていた車に乗り、大きな水門のところまで上って来ると、上空にチョウゲンボウを発見。と、もう1羽チョウゲンボウが現れ、空中戦が始まった。ダイレクトに突ついたり蹴ったりはしていないが、互いに相手を追い払おうとしている様子。チョウゲンボウはこの季節に、まだ縄張り争いをするのでしょうか?モズとかだと秋のうちに決めてしまうようですが。…こういう争いの場合、他の鳥だと、どちらかがすぐに負けを認めて退散するように思うのですが、この2羽は互いに譲らず、去るかと思われた一方がまた戻って来たりして、いつまでも飛び回っています。しまいに、絡み合いながら南の方に飛んで行ってしまいました。2羽ともオスだったようですが、確実ではないです。
(※…というふうに当日の私は観ていたのですが、考えてみるとこのチョウゲンボウも先のホオジロやカンムリと同じく、暖かさのせいで繁殖期の気分になっていたのかも知れません。私にとってはタカの仲間=秋冬物なので、連想がそっちに行きませんでしたが。2002/01/26)

 他に見たのは、コガモ、キンクロ&ホシハジロ、ヒドリガモ、ウミネコの若いの、サギ(ダイ・コ・アオ)、イソシギ、タヒバリ、モズ、ジョウビタキ♂♀、アオジ、カシラダカ、オオジュリン、ベニマシコ、シメ、オナガ、などなど。忘れてた、ミコアイサ♀


関沼(15:00〜16:00)

 中途半端に時間が余ってしまい、大宮バイパス三橋交差点から西に折れた所の、関沼というところに行ってみることにしました。ここは鴨川という川ですが、川幅が広く溜め池のようになっていて、以前通りかかった時に「冬なら水鳥が来るのでは?」と思った場所です。

 しかし、着いてみるとおそろしく殺風景で、まさにドブ川。冬と暖かい時期で印象がこうも違うのかと驚きました。両岸は桜並木なので、春ならきれいでしょうが。
 鳥の群れもムクドリ以外見当たらず。1〜3羽ずつ、身近な野鳥(コガモ、タシギ、サギ(ダイ・コ・アオ)、モズ、アオジ、ハシボソガラス)がいるだけ。いいんです。僕はモズのきれいなオスさえ見てれば幸せなんです。とモズ♂が目の前にとまったりするのを眺めていましたが、少し遠くに全身のっぺりと薄い灰色の中形のサギが降りました。胸あたりに淡い縦じまも見えます。これは、アカガシラサギ?!今年はこっそりとこんなところに来ていたのか?!

 家に帰って写真を拡大してみると…ハイ、残念でした。短いクチバシに赤い目、ゴイサギですね。図鑑で調べると、ホシゴイと成鳥のちょうど中間ぐらい、「第2回冬羽」のようです。こんなゴイサギは初めて見ました。

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