ついでのフィールドノート
2025年3月8日(土) AM6:20〜13:20
桶川耕地

 雨や雪の続いた週の週末。午前中だけ晴れるという話だったのですが、曇って寒い。しかし途中のサイクリングコースではウグイスの囀りを聞きました(自分として今年の初認)。
 6:57 少し大きい鳥が2羽現われたので「左はカラスだけど右は何だろう」と思って望遠を向けたら、右はノスリでしたが左はミサゴでした。魚を持っていましたが、そのまま去ってしまいました。
ミサゴ

7:17 小さい猛禽が地上近くでちょっと小鳥を追い回してから去って行った。ハイタカコチョウゲンボウのようでしたがちょっと分からず。
 8時過ぎに陽が出て来てちょっと暖かくなりましたが、その後も猛禽が出ないので林内に移動することにしました。

9:00 林内の広く開けた場所に到着。晴れて来て、急に暖かくなりました。
9:37 背後から頭上を過ぎていった猛禽が、Uターンして帆翔を始めた。オオタカでした。
オオタカ
 よく見るともっと高いところにもう1羽尾の長いのが帆翔しているのでつがいの求愛飛翔かなと思ったら、これはチョウゲンボウでした。それよりもっと高いところに帆翔しているのが見えたのでこっちだったかと思ったのですが、それはノスリ。太陽が出て原っぱ(大きな池があり、地面が露出しているところも多い)に上昇気流ができたのかも知れません。

9:50 モズのオス成鳥が、枝上で雛が餌をねだるような動作を始めたので、急いで動画撮影。20年以上前(2002/4/29)に、こうした動作をするモズ雄に雌が餌を差し出すのを見たことがあり、「雌から雄への求愛給餌というのがあるのか?」と驚いたこともあって「もう一度見られないか」と思っていたのです。ついにチャンス到来か。…雄はさかんに「雛の真似」をしており、近くから別のモズの声も聞こえている(雄はそちらを見ながらアピールしているように見えた)のですが、1分ほど経っても結局雌は現れず。
モズ

 
9:59 ハシボソが騒いで、オオタカが現われた。
10:26 モズ雄がさっきの枝で同じように雛のような動作を始めました。今度は雌は声すら聞こえず、雄はやはり1分ほどで止めて飛び去りました。その枝がいわゆる「定位置」っぽいので、そちらを向いていつでも撮れるように準備。陽は翳ってしまい寒くなりましたが、いい観察対象が見つかった。
10:45 遠くの高木にオオタカ幼鳥がとまった。
11:09 モズ雄がまた雛のような行動、しかしやはり雌は現れず、20秒ほどで終了。
11:18 モズ雄がまたまた同様の行動、雌は現れず30秒で終了。
11:46 モズ雄がまたも同様の行動。画面奥に雌と思われるモズが見え、雄はそちらを向いてアピールしているようでしたが、雌(らしい個体)はすぐに去ってしまいました。雄はその後も「雛の真似」を継続、このときはトータルで2分超となりました。
13:03 まさかのみぞれがちらついた。すぐに止みましたが、この後は寒くなるばかりと思われたので、13:20で撤収しました。
 他には、トビ、カワウ、アオサギ、ヒバリ、キジ、コジュケイ、ツグミ、カワラヒワ、スズメなど。

 あらためてモズ雄のこうした行動をネットで検索してみると、モズの場合交尾前の儀式的な行動として雄が幼鳥のような動作をするとのことで、「餌乞い」というそうです。僕が2002年に見たのは、雌が条件反射的に持っていた餌を差し出したものかも知れません。
 またこの日の草原では他にも複数のモズがいて縄張り争いらしい様子も見られました。この雄(同一個体かも分かりませんが)は縄張りを確保したもののつがいになり損ねている、と想像してみました。
2025/03/08
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