ついでのフィールドノート
2023年12月3日(日) AM7:50〜15:30
桶川耕地

 快晴無風、とても静かでヒヨドリの声もあまり聞こえない。これはまずいパターン。全然鳥が出ない、のに霜で濡れた足先が冷たい。
1時間以上経った9:11、遠くをミサゴが飛びました。やっと猛禽が出た。
ミサゴ

 9:31 大きなサギが飛んできたけれど赤っぽい褐色で、アオサギやダイサギでないのは分かるけれど何だか分からない。とりあえず写真を撮りました。
サンカノゴイ
 見たことのない鳥なのは確かなので降りたらしい沼の方へ行ってみましたが、見つけられず。沼にはマガモ、カルガモ、コガモ、オオバン、アオサギ、カワセミ、ホオジロなど。時々聞こえる「ンアッ」という大きな声はオオバンだということを初めて知りました。10時を過ぎて気温が上がってきました。
10:37 オオタカが飛びました。
10:42 目の前の草むらにキジの雌が3羽飛んできて隠れた。草丈が低いのでいずれ姿を現すだろうと見ていたのですが、一向に姿を現さない。根負けしてちょっと目を離したりしたのですが、2分後に少し離れた場所から飛び立ちました。どうやって移動したのか、不思議でした。

 この後は本当に静かで、ノスリ、トビがたまに単独で飛んでカラスに絡まれるくらい。ハシボソ、キジバト、ハクセキレイなどは地面にそこそこいるのですが。そういえば今年はタゲリも見ていない、と思っていたら13:07、5羽ほどのタゲリが飛びました。

 14時を過ぎて、帰ることに決め荷造りをしていると、14:18、背後でカラスが激しく鳴くのが聞こえました。振り返ると地面に猛禽が降りてカラスに囲まれているのが目に入りました。カメラを向けた時には猛禽は飛び、カラスと群舞状態に。猛禽はハヤブサ幼鳥でした。しばらく追いかけあった後で静かになり、ハヤブサはしばらく低く旋回を続けてから飛び去りました。撮れた写真と考え合わせると、ハヤブサ幼鳥がドバトを捕らえて地面で食べ始めたものの、やがてカラスが寄ってきて獲物を奪われてしまい、諦めて去った…という可能性が高そうです。また最初に群舞になったときにもう1羽白いのがいたように見えたのですが、こちらは何だか分からず。
獲物を持って飛び立つハヤブサ幼鳥
ハヤブサ幼鳥
ハヤブサ幼鳥
 朝からあれだけ静かだったのに人が荷造りしているときに出るとは…とも思われましたが出ないよりはいい。
 荷物を自転車に積んで砂利道を走り始めると、目の前の乾いた田で餌を探すハシボソの小群に、大きな褐色の鳥が混じっているのが見えました。キジの雌でした。カラスの群れと一緒にいるのがトビやノスリではなくキジ、しかも警戒心が強くてなかなか見れない雌、驚きましたが、急ブレーキで停まってカメラを向けても逃げない。と思ったらカラスが飛び、キジは一瞬で消えました。
ハシボソと一緒にいるキジ
 
 帰宅して図鑑を見たら、朝のサギはサンカノゴイでした。関東では結構珍しいようです。
昼間は「やっぱり場所を変えようか?」とまで思ったのですが、初見のサギが出たりキジの珍しい様子が見られたりと、結構充実した1日になりました。
2023/12/03
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