ついでのフィールドノート
2021年10月10日(日)朝
埼玉県中部

 半年ぶりに行ってみると、昨年の土木工事で地面がむき出しになり広いグラウンドのようになっていた場所に、一面草が生え、林と池の間の背の高い草は逆に刈り払われ、鳥を見るには都合のいい環境になっていました。
 いつもの定位置に近づくと、突然足元から鳥が飛び立ち、背の高い草の中を飛んで林の中に去りました。 現われ方はキジにも似ていましたが、体はそこまで大きくなく、尖った翼で速いスピードで滑空していきましたので、キジではないようでした。 おそらくヤマシギだと思います。
 林の中(の地面近く?)から「キョ、キョ。キョ…」と聞きなれない声がしていましたが、何かは分からず。 その声がしなくなってしまうと、池にカルガモ、マガモ、ダイサギがいるくらいで、静かになってしまいました。
 まだ暑く蚊もいたので、しばらく地面のチョウを撮ったりなどしてから、移動しました。


2021年10月10日(日)AM10:50〜15:40
桶川耕地

 着いてみると、沼の上をミサゴが飛び回っているのが目に入りました。 先日六本木ヒルズで見たこともあり、ミサゴも首都圏で珍しい鳥ではなくなってきたのでは…と思ったり。
 ミサゴは以前見たときもそうだったように、沼の上を飛んだり高木にとまったりしていましたが、気づくと脚に大きな魚をつかんでいました。 しばらく食べる場所を探すように飛び回っていましたが、やがて11:49、南西方向に飛び去りました。
魚を掴んで飛ぶミサゴ

 ミサゴが去ったら晴れて明るくなった、と思ったのも束の間、予報に反して暗く曇り始め、小雨まで降ってきて、しばらくして降り止みました。 そんな風に天気を気にしたりしていたら、12:35、さっき飛び去った方向からミサゴが現われ、また高木にとまりました。
 大きな魚を食べ終わるのにちょうどいい時間ではあるけど、同じ個体とは限らないよな…と思いつつ眺めていたら、12:53、なんともう1羽現われました。
また現われたミサゴ
 12:35に飛んできたミサゴ
2羽目のミサゴ
 12:53に飛んできたミサゴ

 2羽のミサゴは、オオタカのように絡まるように旋回を始めました。
帆翔する2羽のミサゴ

 高度を上げたり下げたりしつつ、やがて13:05、2羽とも東の方に滑空して見えなくなりました。
 あとで写真を見ると、羽根のきれいに揃った個体と、欠けなどが目立つ個体がいました。 おそらく雌雄ペアと思われますが、どちらが、までは私の知識では分かりません。
ミサゴ ミサゴ

 これで終わりかと思ったのですが、13:14、ミサゴが1羽飛来し、また沼に面した高木にとまりました。
 今度は全く飛ばずじっとしていましたが、14:15、北の方に去って行きました。
ミサゴ

 仮に同じ2個体のみを見ていたとして、羽根の揃ったのをA、欠けのあるのをBとすると、
 ・10:50〜11:50はA
 ・12:35〜13:05はB
 ・12:53〜13:05はA
 ・13:14〜14:15はB
 と、入れ替わりで現われたことになります。
 いずれにしてもここの沼が現在はミサゴの良い狩場になっているようで、今後も観察機会があるように思われました。

 ほかには、何度か遠くに現れたチョウゲンボウ、やはり遠くを帆翔していたノスリ、トビ、ハシブト、空で囀っていたヒバリなど。
 13:30以降は晴れて暑く、鳥も出ないので15:30までで撤収しました。
2021/10/10
HOMEへ