モズ (2)  

 2002年の3月、荒川河川敷で見たモズのつがい。とてもイイ感じのカップルだったので描いてみました。

 春の日ざしのもと、オスの灰色味が強くなった体、目もとの黒と白の線もキリリとして大変美しい。冬場のモズは赤っぽい鳥ですが、この時期はメスも背中が灰色になっていて、これはこれできれいです。

 モズはよく目立つ場所に止まりますが、いつもすぐに別の場所へ移動して行き、一ケ所にじっとしていることは稀です。しかしこのつがいは良い餌場を確保したらしく、狭い範囲でずっと餌を捕っていました。
 見ていると、オス・メスが各々勝手に地面の獲物を狙って狩りをしていて、10メートルぐらい離れていることもあるのですが、一方が少し遠くに飛ぶと、もう一方も少し遅れてそちらへ行き、距離をおきながらもやはり一緒に行動しています。で、時々思い出したように求愛給餌をしたり。…カモのように終止べったりよりも、モズのように、それぞれ勝手にやってるのに仲がいいってのが理想ですね。余計なお世話ですが。


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